世田谷区二子玉川にて根管治療専門医院を開業しております、
坂上デンタルオフィスの坂上 斉です。
先月末(9/27)に根管治療について講演させていただきました。
診療日をつぶしてしまい、患者様にはご迷惑をおかけしました。
歯内療法症例検討会という会の午前中に
約160名の先生方に
『補綴物除去・ガッタパーチャ除去』について
40分程度、お話させていただきました。
顕微鏡(マイクロスコープ)などが無い環境下での
基本的な処置についてお話させていただいたのですが、
当院の診療では、ほとんどマイクロスコープを使用して治療を行っているため、
久しぶりにマイクロスコープを使用しない治療について
考えました。
もちろん私も歯科医師免許を取って最初から
マイクロスコープを用いて診療していたわけではありません。
通常の処置ではマイクロスコープが必須とはなっておりませんので、
マイクロスコープもルーペも無く若いころは治療しておりました。
しかし、幸いにも研修医時代にお世話になった医院にはマイクロスコープがあり、
色々な先生が使用していたのを見学しておりました。
この時代にマイクロスコープに触れられたのは非常にラッキーでした。
マイクロスコープを用いた診療に対して抵抗感がまったくなくなったので、
マイクロスコープの使用がメンドクサイ!とか、目が疲れるから嫌!などは
まったくありませんでした。
研修医時代にお世話になった先生には本当に感謝しております。
根管治療に関しては、
専門医として診療するならばマイクロスコープは必須ですが、
一般医として診療するのならば、
マイクロスコープが無い環境で最善を尽くす方法を考えてもよいと思います。
マイクロスコープを用いる前に、できる処置は多くあり、
その処置を適切に行うことが、ただ、マイクロスコープを覗くことよりも大事です。
(根管治療でいえば、ラバーダムとか根管の解剖学的知識とか・・・)
しかし、常にマイクロスコープが隣にある環境で診療を行っていくと、
マイクロスコープによって治療が正確になることはもちろん、
早くなることも実感できます。
マイクロスコープが無い環境で、手探りで処置を行うよりも、
マイクロスコープを用いて見える環境で処置したほうが、早く正確に
余分なところをなるべく削らずに処置ができるようになるからです。
今回、このような発表の場で、
『ガッタパーチャ除去』という専門医としてはマイクロスコープが必要な処置について、
一般の先生方がマイクロスコープ無しでできる最善の処置を考察したことは、
自分の診療を振り返る非常にいい機会となりました。
歯内療法症例検討会の皆様、ありがとうございました。
それにしても、160名というドクターの人数には圧倒されました。
これからも会のますますの発展を祈っております。
それから、
日曜日に診療を切ってしまって申し訳ございませんでした。
実は、次の週も診療を切らせていただいたのですが・・・
講習会などが無ければ、
日曜日も診療しております。
お気軽にご相談ください。
坂上デンタルオフィス
坂上 斉