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お知らせ

歯科保存学会報告 part 2

遅くなりましたが、歯科保存学会報告のpart2です。
せっかく世田谷から小倉まで来たので、何か持ち帰りたいと思っていたら、
6月26日の午後によいシンポジウムがありました。

と言っても、すぐに臨床に貢献できるような『How to』ではなくて、
『EBMは歯科臨床を変えたか? -来る10年への針路を考えるー』
というタイトルでした。
すぐに臨床につながるものはありませんでしたが、
文献(論文)に対する考え方を教えていただきました。

私は根管治療(歯内療法)専門の医局にて大学院時代および
大学病院助教時代を過ごしたので、
文献に対する見方や考え方、選び方などは理解したつもりでした。
また、臨床や研究に生かせるように論文を集め、
吟味する方法や意味を諸先輩から教えていただきました。

開業してからは、実験や研究に割く時間もなく、
臨床(治療)にあててきました。
エビデンスを作る側からは少し、離れた気分でした。

AAE(American Association of Endodontists:米国歯内療法学会)で
Regenerative Endodontics(若年者に対する、壊死歯髄からの生活性の再生)
に関するガイドラインについて作成されており、
AAE会員として、積極的に取り組んでいきたい(エビデンスを作る側に!)
と思っておりました。
しかし、適応できる症例にまだ、巡り会っておりませんでしたので、
「臨床家として、エビデンスの創造からは離れていくのかな?」と
考えていたところ、
日本の臨床家でも、エビデンスを作る側になれる可能性を示していただき、
非常にモチベーションが上がりました。

自分の研究分野(根管充填材やシーラー、MTA、Bio Ceramicsなど)について、
これからもエビデンスを作ることができたらうれしいな。

新製品はこれからも出ます。
それが今までも物と、どのように違うのか。
その信頼性がどの程度あるのか。
自分なりに評価し、取り入れていかなければ、
時代に取り残されてしまうと思います。
EBMについての理解を深めることは、
私の臨床においても、先の10年に関わってくる、
非常に大事なことを勉強させていただきました。
ありがとうございました。

そこで購入した本。
すぐに臨床に還元できるわけではありませんが、
いい本です。
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長い文章にかかわらず、読んでいただきありがとうございます。
これからも
世田谷区二子玉川の坂上デンタルオフィスを
よろしくお願いいたします。

坂上デンタルオフィス
坂上 斉

根管治療 専門医院:坂上デンタルクリニック5つの特徴

 

難しい治療も対応可能です。

治療例:他医院で抜歯と診断されたが抜歯を回避できた症例

治療前 治療後
術前レントゲン写真 根管充填後3か月
治療内容について

歯ぐきが腫れてきたため、近くの歯医者さんに行ったところ、「歯を抜くしかない」と言われ、歯を残したいとのことで根管治療専門の当院にご来院頂きました。

初診時には、左下の6番目の歯は外側に、7番目の歯は内側に、腫れやウミの出口がありました。さらに6番目の歯には根管治療で用いる器具が残っておりました(レントゲン写真①)。当院でも難しい処置となり、抜歯となる可能性もありましたが、患者さんと相談し歯を残す方法を試みることとしました。

歯を残す治療を詳しく見る

 

治療例:大臼歯 インプラントに隣接した歯に対して根の治療を行い、抜歯が回避できた症例

治療前 治療後
術前レントゲン写真 根管充填後1年9か月レントゲン写真
治療内容について

患者さんは近くの歯医者さんで「悪い歯を抜いてインプラントにします」と言われたそうです。
一番奥の歯はきれいな被せものが被っていますが、歯ぐきが腫れています。ウミの出口のようなものもあります。
レントゲン写真で見ても、根の先に黒い影があります。この部分は骨が溶けているので、黒く透けて見えます。一本手前の歯はインプラントでした。この歯も抜いてインプラントにした方がよいのでしょうか。インプラント治療はよい選択肢だと思いますが、今回は患者さんと相談し、歯の根の治療により改善する見込みが少しあるかもしれないと判断して、処置を開始しました。

根の治療の流れを詳しく見る

根管治療専門医のよる安心の根管治療【坂上デンタルオフィス】

日付:   カテゴリ:講演会, 院長ブログ