後に痛みが前よりも強く出ることがあります。
そのような症状を「(エンドドンティック)フレアーアップ」と言います。
慢性化していた根の先の炎症が、処置後に急性化することがあるためです。
様々な原因で生じ、なかなか一つの原因に特定できないようです(起こりやすい症例、主な原因は分かっておりますが・・・)。
当院でも年間何百症例処置を行いますが、2~3例程度は起きてしまいます(起こりやすい症例はある程度予測できるので、その患者さんには処置前にお話しさせていただいております)。
起きてしまった場合も、ご連絡をいただければ急患等にて対応させていただきます。
適切に対応すれば痛みも落ち着きますし、その後の経過も悪くありません。
しかし、症状が強くなるとどうしても心配になってしまうと思います。
そんな時はお気軽にご相談ください。
治療を始めたのに、前より痛くなった!というのは非常に不安を感じると思います。
ゼロにするのは難しいのですが、起きてしまった時も誠心誠意対応させていただきます。
そして適切に対応すれば、症状も落ち着きますし、その後の経過も心配はいりません。
海外の研究でも、ある程度の確率でフレアーアップが生じてしまうと報告されております。
しかしその後も適切に処置を行えば、経過は悪くならないという研究報告が出ております。
以前は、強い痛みが生じてしまうと、根の治療の仮のフタを外しっぱなしにすることがありました。
しかし、そのような対応ではその後の経過が悪くなってしまう可能性があります(お口の中の細菌が根の中に入り、住みついてしまうことがあるようです)。
多くの場合は、痛みが生じてもお薬(抗生剤や鎮痛剤)を服用することによって対応できます。
本当に一時的にフタを外すこともあるようですが、痛みが治まったら速やかにフタをして、細菌が入り込むのを防ぐ必要があります。
また患者さんに状態をお話しして、ご理解いただくことも痛みの管理という点では大事だと思います。
フタを外すだけの対応では不十分かもしれません。
痛みと根管治療は複雑に関係して、簡単に終わることではないと思います。
当院では十分な知識、技術、経験で、できる限りの対応をさせていただきます。
根管治療後の激痛でお困りの方もご相談ください。
よろしくお願い致します。