世田谷区二子玉川にて根管治療を専門に開業している
坂上デンタルオフィスの坂上斉です。
今日は根管治療についてしんみり、
考えてみました。
患者さんは他の歯科医院の先生からご紹介をいただきました。
もともとは自費の白いかぶせ物が入っていました。
(左から2番目の歯です。)
確かに外から見たら白い歯なのですが、
この歯が長く持つかは歯の根の治療(根管治療)が関わってきます。
この歯の術前のレントゲン写真はこちら↓
(治療した歯は左から2番目)
申し訳ないのですが、根の治療としては不十分と言わざるを得ません。
一般的にこの部分の歯は根の中の管(根管)は大きなもので3本~4本あります。
しかし、レントゲン写真からは2本しか処置されていません。
確かに高齢の方の歯などでは、すべての根管の処置が難しいこともあります。
しかし、今回はレントゲン写真でも処置すべき根管がうっすら確認でき、
処置されている2本の根管も非常に細くしか処置がされていません。
再根管治療を行うことにより、よりこの歯を長く使うことができると考えられたため、
患者さんと相談し、処置を行うこととしました。
処置を行い、未処置だった根管もきれいにして根管充填前↓
(左が頬側の手前の根っこ、真ん中が頬側の奥の根っこ、右が内側の根っこ)
≪実はこの歯は少し変わった構造物がありましたが、詳しくは後で。≫
根の中をきれいにして、詰めた(根管充填)後のレントゲン写真が以下です↓
未処置だった根っこもきちんと処置されています。
以前に行われていた根もきれいに詰めなおしました。
これだったらまだまだ、この歯を使用していただけそうです。
根管治療は、歯を残す根幹となる治療です。
目には見えませんが、きちんと行うことにより、
歯が健康に長く使用することができます。
これからも皆様の健康に
微力ながら貢献で来たら幸いです。
坂上デンタルオフィス
坂上 斉