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お知らせ

当院での根管治療2017(4)

世田谷区二子玉川にて根管治療を専門に開業しております、
坂上デンタルオフィスの坂上斉です。

当院で行った治療の経過をご紹介させていただきます。

患者さんは、右上の歯に鈍痛があったようですが、お近くの歯医者さんでは、
「ポスト(土台)が大きいので根管治療ができない!」と言われ、処置を躊躇されておりました。


左から3番目の歯の根の先に黒いカゲがあり、根に問題があることが確認できます。
確かに土台の金属が大きく削って入っており、土台を外すのはリスクがあります。

当院では、根の治療の際に、
かぶせ物や土台を外して通常と同じように根の治療をする方法と、
かぶせ物や土台を外さずに手術で根の治療をする方法の
両方を行うことができますので、患者さんに両方の方法の
リスクとメリットをお話して相談しながら治療方法を決定していきます。

今回は、『金属の土台を外して治療してほしい!』とのことでしたので、
金属の土台を外して治療を行いました。
もちろん、マイクロスコープを使いながら、歯のなるべく削らずに治療を行いました。


↑根管治療後のレントゲン写真
金属を外して、余計なことろはあまり削らずに、根の治療が行われているのが確認できます。

そして、土台を入れて、仮歯にして経過をみていきました。


↑3か月後の経過のレントゲン写真
根の先の黒いカゲが小さくなっているのが確認できます。
右上の鈍痛も改善し、仮歯で何も気にせずに食事ができているようです。
最終的なかぶせ物をお願いしてもよさそうです。

今回は、かぶせ物や土台を外して治療を行いましたが、
大きく入っている土台を外すのはリスクがあります。
〔歯の残りが極端に少なくなってしまう〕
〔土台を外すときに歯が割れてしまう〕
〔土台を外すときに歯の根に穴が開いてしまう〕など、

今回はたまたま、うまくいきましたが、
一度行った根の治療のやり直しは、どうしてもリスクが伴います。
今回も現実的には、以前よりも歯の根の部分がわずかに薄くなってしまいます。
よって、手術による治療も検討しましたが、相談の結果、
このような治療方法を選択いたしました。
リスクのあった歯ですから、
この歯はかぶせ物をしていただいた後も、
経過をみていきたいと思っております。

坂上デンタルオフィス
日本歯内療法学会 歯内療法専門医
坂上 斉

根管治療 専門医院:坂上デンタルクリニック5つの特徴

 

難しい治療も対応可能です。

治療例:他医院で抜歯と診断されたが抜歯を回避できた症例

治療前 治療後
術前レントゲン写真 根管充填後3か月
治療内容について

歯ぐきが腫れてきたため、近くの歯医者さんに行ったところ、「歯を抜くしかない」と言われ、歯を残したいとのことで根管治療専門の当院にご来院頂きました。

初診時には、左下の6番目の歯は外側に、7番目の歯は内側に、腫れやウミの出口がありました。さらに6番目の歯には根管治療で用いる器具が残っておりました(レントゲン写真①)。当院でも難しい処置となり、抜歯となる可能性もありましたが、患者さんと相談し歯を残す方法を試みることとしました。

歯を残す治療を詳しく見る

 

治療例:大臼歯 インプラントに隣接した歯に対して根の治療を行い、抜歯が回避できた症例

治療前 治療後
術前レントゲン写真 根管充填後1年9か月レントゲン写真
治療内容について

患者さんは近くの歯医者さんで「悪い歯を抜いてインプラントにします」と言われたそうです。
一番奥の歯はきれいな被せものが被っていますが、歯ぐきが腫れています。ウミの出口のようなものもあります。
レントゲン写真で見ても、根の先に黒い影があります。この部分は骨が溶けているので、黒く透けて見えます。一本手前の歯はインプラントでした。この歯も抜いてインプラントにした方がよいのでしょうか。インプラント治療はよい選択肢だと思いますが、今回は患者さんと相談し、歯の根の治療により改善する見込みが少しあるかもしれないと判断して、処置を開始しました。

根の治療の流れを詳しく見る

根管治療専門医のよる安心の根管治療【坂上デンタルオフィス】

日付:   カテゴリ:根管治療, 院長ブログ