世田谷区二子玉川で根管治療専門医院として開業しております、
坂上デンタルオフィスの坂上 斉です。
前回に引き続き、
ラバーダム防湿についてご説明しようと思います。
ラバーダムはもともと、1864年にニューヨークの歯科医である
S.C.Barnumによって紹介されました。実は非常に歴史のある処置方法です。
日本では江戸時代の末期です!!
そんな昔からある処置法であるラバーダムには、
痛みを少なくするために、少しコツがあります。
下の歯の奥歯(大臼歯)の模式図で説明いたします。
歯を前後方向で見た模式図です。
歯は根元がくぼんでおり、
(右図の黄色いところ)
そのくぼみを狙ってクランプの爪をかけることによって、
クランプが外れない様になります。
根元の黄色いところに爪をかけるのですが、
この時、歯肉を挟まないように!
静かに合わせていきます。
こうすることにより、歯ぐきに触れても
痛みを少なくできます。
上から見たときの模式図でも説明致します。
歯の四隅の角に爪がかかるように狙います。
四隅に爪を合わせるように、
金属製や合成樹脂製のクランプを広げて
静かに持ってきます。
この時、歯の後ろがわの角二つに
しっかりかけることが重要です。
後ろがわの角にしっかりかけていないと、
ラバーダムシート(ゴムやシリコーンのシート)を
引っ張った時に、
クランプが外れてしまいます。
歯の大きさによって、四隅の間隔が変わってきますので、
当院では、数種類のクランプを用意して、
痛みを少なく、手早く、適切に
ラバーダム防湿ができるようにしております。
細かな話なのですが、
根管治療を行う際に、私は気にして治療しております。
治療の予後(経過)にどの程度、影響するかは分かりませんが、
細かな治療を行うようになるほど、
基本的な手技が重要になると感じております。
世田谷区の片隅で根管治療を行っている、
小さな歯科医院からの細かい話でした。
お付き合いいただき、ありがとうございます。
坂上デンタルオフィス
坂上 斉