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お知らせ

タグアーカイブ: 根管治療 痛み

当院での根管治療(11)

世田谷区の二子玉川で根管治療を専門に開業しております、

坂上デンタルオフィスの坂上 斉です。

当院で行った根管治療の経過についてご紹介いたします。

【初診時】

1.カウンセリング(現在の症状や経過の確認)

・他院で2カ月前に歯の根に炎症があり、根管治療を開始。

・ラバーダム(※1)を使用して治療を受けていたが、ウミが止まらない。

・大学病院を紹介され、「抜くように」と言われた。

・治療途中で痛みはない。

※1 ラバーダムとは

当院では、治療の際に「ラバーダム」という器具を使用します。ラバーダムはゴムまたはシリコン製のシート状のもので、治療する歯の周囲を覆います。これにより唾液の侵入を防ぎ、治療精度の向上や患者様の快適性向上が期待できます。

2.各種検査(口腔内診査、レントゲン・CT撮影)

カウンセリング後、口腔内を診査します。

口腔内の状態をカメラで撮影し、患者様に現在の状態を説明します。

治療中の歯は、写真左側の白い仮の蓋が入っている歯です。(図1の矢印で示す歯)

治療中の歯の隣にある歯ぐきにも腫れが見られます。(赤丸部分)

レントゲン・CT撮影をして、歯ぐきの腫れの原因を詳しく調べていきます。

まずはレントゲン写真で確認します。

治療中の歯の根の先と根の周囲にも黒い影があります。(矢印で示す部分)

しかし、下顎の骨に覆われており、レントゲンでははっきりと確認することが難しい状態です。

 次に、CT撮影を行い、さらに詳細に確認します。

歯の根の先と根の周囲に大きな黒い影があります。

また、隣の歯の根の先まで黒い影が及んでいることが確認できます。

CT撮影の結果、治療中の歯の隣にある歯の歯ぐきが腫れている原因を特定できました。

3.現状と今後の治療について(患者様への説明)

▶検査結果と現在の状態

・レントゲン・CT撮影の結果、治療中の歯の根の先に黒い影を確認。

・縦に長い黒い影が見られるため、歯根破折(歯の根が割れている可能性)が疑われる。

・根が長く、若干曲がっているため、精密な治療が必要。

・歯ぐきの腫れの原因は、治療中の歯の影響と考えられる。

▶今後の治療方針

・まずは根管治療を行い、経過を観察。

・根管治療を行っても改善が見られない場合、意図的再植術(一度歯を抜いて治療し、戻す方法)が必要となる可能性がある。

・現時点で歯根破折の有無を確定することが難しいため、治療を進めながら慎重に経過を観察する。

・治療の費用およびリスク、注意点についても説明し、ご理解いただいたうえで治療を開始した。

【治療後の経過】

▶口腔内の写真

歯ぐきの腫れが治っています。

▶根管充填直後のレントゲン

 

根管を処置できるところまで清掃を行い、隙間なく根管充填を行いました。

大臼歯の場合、根管が重なってレントゲン画像として映るため、根管充填直後は角度を変えて2枚レントゲンを撮ることが多いです。これにより、すべての根管が適切に充填されているかを確認し、治療の精度を高めることができます。

充填後は、感染が再発しないか、周囲の骨の状態が改善しているかを確認するために、経過観察を行います。レントゲンやCTを用いて、根管周囲の骨の治癒状況をチェックし、必要に応じて追加の処置を検討します。

▶根管充填後、半年のレントゲン、CT画像

半年後のレントゲンおよびCT画像では、根管周囲の骨の回復が見られ、順調に治ってきていることが確認できます。

根管治療をしている歯は、根管治療を行っていない歯より割れやすいため、この後は最終的な被せものを入れていきます。

【まとめ】

・「抜くように」と言われても、歯を残せる可能性がある。

・CTやマイクロスコープを活用することで、より正確な診断と治療が可能。

抜歯しかないと諦める前に、一度ご相談ください。

あなたの大切な歯を守るお手伝いができるかもしれません。

坂上デンタルオフィス

📌所在地:東京都世田谷区玉川3-14-8 3F

📞電話番号:03-6805-6546

最後までお読みいただきありがとうございました。

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

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当院での根管治療(10)

世田谷区の二子玉川にて根管治療を専門に開業しております、

坂上デンタルオフィスの坂上斉です。

当院で行った根管治療の経過です。

2~3年前に根管治療を行い、治療中のまま仮の蓋がしてある状態でした。

昨年末に瘻孔(ウミの出口)ができたが、いまは痛みや腫れはないとのこと。

他院では治療が難しいという話があり、専門医を探して当院へ来院されました。

レントゲンとCTを撮影すると・・・

  

根の先に黒い影があります。

治療途中の仮の蓋のまま数年が経過してしまっているのもあり、

炎症により大きく骨が溶けてしまっています。

また、CTを撮影したことで樋状根だということが分かりました。

樋状根(といじょうこん)とは、

雨樋に由来し、根管が癒合してC字型になっている根管形態のことです。

英語ではC-shaped root canal と言います。

この樋状根は、根管の内部が扁平であるために、根管治療が非常に難しい歯です。

下顎の第二大臼歯に好発し、アジア人に多く見られる根の形態です。

なかでも男性よりも女性に多く出現することが分かっています。

後日、治療1回目

以前の歯科医院で詰めてもらっていた仮の蓋と、むし歯になっているところを取り除きます。

歯質の残りが少ないところは、レジンを用いて隔壁形成していきます。

1回目の治療で炎症の原因となる根の先までお掃除していきます。

治療2回目

腫れや痛みがないことを確認します。

すべての根の先までお掃除をしていき、隙間なく根管充填を行います。

治療3回目

症状がないことを確認し、歯として使っていけるように土台を入れ、仮の歯を入れます。

根管充填後、半年

経過観察のためにレントゲンとCTを撮影しました。

レントゲン写真では少々わかりにくいですが、CTでは治ってきているのがわかります。

歯ぐきの上に見える歯質が少ないところもありましたが、何とか残すことができました。

治療期間中は、写真のように白い仮の蓋で強くかみ合わないように調整させていただいています。

治療終了後から半年の経過を診る際は、仮の歯を入れ、ある程度噛めるようにし、普段の食事などで問題なく使っていただけるようにしています。

歯の根の形態が複雑な場合でも残せる場合があります。

歯を抜いてしまう前に一度拝見させていただければ、

お手伝いできることがあるかもしれません。

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根管(根幹)治療の後に開けっ放しになっているのですが、治療は可能でしょうか?

根管(根幹)治療とは、根管の中の細菌の数を可能な限り少なくする治療です。

そのため、治療と治療の間には細菌が入らないようにきちんとフタをする必要があります。以前は根管治療後に痛みが出たりすると、フタをあけたままにして痛みを和らげる、という治療法がありました。
しかし、この治療法はお口の中の細菌がまた、根の中に入り込んでしまうため、現在は良くないとされています。

当院でも、まれに治療後に痛みが出てしまう方がいらっしゃいます。
そのような場合は、痛み止めと抗生剤によって痛みを和らげるようにし、フタを開けるという治療法をとることはほとんどありません。

当院では根管治療で困った方がいらっしゃいますので、根管治療後にフタを外したままの患者さんがいらっしゃることがあります。

そのような方でもきちんとした根管治療によって、腫れがおさまり、もう一度、物を咬むことができるようになる方もいらっしゃいます。
しかし長い間、フタを外したままになっているような場合、根の中全体に細菌が進んでしまって根管治療が困難になってしまう方もいらっしゃします。

一概には言えませんが、根管治療後に痛みが出てしまったり、フタを外したままになっていたりして根管治療がなかなか終わらないような方は、一度、ご相談いただけたら幸いです。
お手伝いできることがあるかもしれません。

当院の患者さんで、フタを外したままで来院された患者さんの症例を参考にしていただきたいと思います。

⇒ フタを外したままで来院された患者様の症例を詳しく見る

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根管治療が終わったのに痛みが出てしまいました。根管治療が失敗したのでしょうか?

根管治療が終了した後に痛みが出ると、治療が失敗した?抜歯かも?!と思うかもしれません。
しかし、痛んだ原因によっては再治療によりもう一度、ご自身の歯で噛めるようになることもあります。

前回の解説で、治療後の痛みの原因として汚れの取り残しを上げました。
しかし他にも原因は考えられます。

根管治療 痛み

根管治療 長引く痛み

それは、歯の中に穴が開いてしまっている場合です。
歯の中は通常、根の先(根尖)の部分に穴があり、生きている歯ではそこに神経や血管が通っています。

a2

通常の歯の根の治療では、歯の頭の方に穴をあけ、そこから器具や洗浄液を使って根の先までお掃除していきます(上の図)。
このとき、歯の根の管の方向と間違った方向に削ってしまい、歯に穴が開いてしまうことがあります。

奥歯は実は非常に見にくい場所です。
ある程度の技術や知識がないと余計なところを削ってしまいます。
あまり余計なところを削ってしまうと、歯の根の管以外のところに穴をあけてしまうことがあります。
このような状態を穿孔(せんこう:パーフォレーション)と言います(下の図)。

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以前は穿孔を生じた歯は経過が非常に悪かったのですが、近年、MTAという材料が用いられるようになり、穿孔を生じていたとしてもそれほど経過に影響を与えない程度に治すことができるようになりました。

このMTAという材料は1990年代前半に論文が発表されてから色々な研究が行われ、様々な難しい歯を治療することができるようになってきました。
当院でももちろん、MTAを取り入れております。

様々な処置(穿孔部をきれいにするなど)をしてMTAを用いれば、穿孔を生じても歯を残すことができるようになりました。
しかし、それに先立つ大事なことがあります。それはしっかりと診査し、診断を下すということです。

診査が不十分であったり、歯の解剖学的知識が十分でなかったりすれば正確な診断はできず、結果として残すことができる歯が治療できず、抜歯しなければならなくなります。

大切なことは材料ではなく、歯の解剖学的知識や使用する材料に関する十分な知識、処置に対する技術や十分な時間です。
当院の歯科医師は国内、国外の学会に積極的に参加し知識を深めて、新しい技術、材料を取り入れております。

根管治療で失敗した!とお思いの時や、根管治療後に激痛を生じてしまった場合などにも、一度、ご相談していただければお役に立てるかもしれません。

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根管治療が終わったのに痛みが出てしまいました。根管治療が失敗したのでしょうか?

根管治療が終了した後に痛みが出ると、非常に心配になると思います。
時には食事もできないような激痛が生じてしまうこともあります。
いろいろな原因で痛みは出るのですが、処置後の一時的な痛みでしたらお薬を飲んで改善されることもあります。

しかし、歯の根の治療が不十分で痛みが生じることも多くあります。
痛みが出る原因の一つとして挙げられるのが、根管内の汚れの取り残しです。

根管治療激痛

根管治療激痛

歯の根(特に小臼歯・大臼歯などの奥歯)の形態は非常に複雑です。

最近はマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用する歯科医院も増えてきましたが、歯の形態によってはマイクロスコープで覗いても見えないところに汚れが残ってしまっていることもあります。

そのような場合は根管の形態を熟知し、取り残す可能性がある部位を予測していないと汚れを取ることができません。
そのような部位に対しては専門の知識を持ち、訓練を積んだ歯科医師に処置してもらうことが必要でしょう。

根管治療

根管について説明画像

歯学部学生の頃は左側の図のように歯の根の形を理解していました。

これならば、少しコツをつかめば、根管治療は簡単そうです。
しかし、実際の歯の根の形は右側の図のように非常に複雑です。

たくさんの根の管があったり、その根の管どうしがつながっていたり、網目のようになっています。この構造を理解していても治療は難しいのです。
この構造が理解や想像できていない場合は、治療の成績が下がってしまうのは仕方ないかもしれません。

汚れが残っていたために痛みが再発し、根管治療失敗したと思っても、適切な処置によって歯は救える可能性があります。

汚れも部位を予測し、解剖学的な知識と処置技術があれば、痛みを解消できもう一度、歯を使えるようになるかもしれません。

当院では常にマイクロスコープを使用し、根管治療専門に大学院、大学病院にて研鑽を積んだ歯科医師が、お時間をかけて治療させていただきます。
必ずご期待に沿えるとは限りませんが、抜歯をする前に一度、ご来院頂ければ色々な処置方法をご提案させていただけるかもしれません。

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以前、他院で根管治療をした歯が痛みます。根管治療が失敗したということでしょうか?

根管治療は、根管内の細菌を可能な限り少なくし、詰め物をすることによって根の外側の炎症を改善する治療です。
根の治療をしたにもかかわらず痛みが出る歯の多くは、レントゲン写真で根の先に炎症が起きているような像が見受けられます。
しかし、レントゲン写真で確認できない場合もあり、そのような場合にはCT撮影をして状態を確認することもあります。

他にも根管治療がうまくいっているにもかかわらず、痛みを感じてしまう歯もあり、そのような場合には神経障害性疼痛などを疑わせます。

歯の痛みは根の問題だけではありません。
様々な疾患の可能性があり、それぞれ治療法が異なります。

患者様ご自身で判断することは困難な場合もありますので、ご心配の方は是非一度、ご相談ください。
根の問題で痛い場合は、治療によって改善する可能性もございます。

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根管治療には針のような器具を使うようですが、治療中は痛くないのでしょうか?

根管治療には、一般的にはファイルと呼ばれる細い針金のような器具を用います。

この「ファイル」はステンレススチール製のものとニッケルチタン製のものが多く用いられています。
当院では両方のファイルを、根の形や治療の進度に応じて使い分けております。それぞれの器具に利点・欠点があるためです。

この「ファイル」は基本的に根の中で用います。
神経が生きている歯は、もちろん麻酔をして痛くないようにして用います。
神経を取った歯においても、わずかに根の先に触れたりすると痛むことがあります。

そのため当院では、処置中に痛みが出る可能性がある場合は、処置前に患者様と麻酔をするか、しないか、相談させていただいてから処置を行うようにしております。

処置中に痛みが出てしまうと、それから先の処置が不十分になることもありますし、処置が終わった後に痛みが長く続くこともあります。

毎回、麻酔をさせていただいてもよいのですが、麻酔をすると3時間程度感覚が無くなってしまい、食事がしにくくなることがあります。
処置後に食事の予定が入っている場合などは麻酔なくできる処置を進めさせていただくこともあります。

治療中の痛みがご心配な方はお気軽にご相談ください。治療中には痛みが無いように対応させていただきます。

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根管治療したにもかかわらず、咬むと痛みます。治療がうまくいかなかったのでしょうか?

『咬むと痛い』という症状の原因としては、①炎症などによる場合(侵害受容性疼痛)と、②それ以外の場合(神経障害性疼痛など)があります。

これらのうち、①の炎症による場合には根管治療によって改善を期待することができます。しかし、これらの違いは患者様ご自身では判断しづらいと思います。

また、実際にはこれらの痛みの原因は一つではなく、複雑の要因が絡んで一つの痛みを形成していることが多くあります。

根管治療後の痛みに対してご心配の方は是非一度、当院にご相談ください。

豊富な知識と大学病院での診療経験を持った根管治療専門医がお応えします。

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根管治療には針のような器具を使うようですが、治療中は痛くないのでしょうか?

根管治療には、一般的にはファイルと呼ばれる細い針金のような器具を用います。
この「ファイル」はステンレススチール製のものとニッケルチタン製のものが多く用いられています。当院では両方のファイルを、根の形や治療の進度に応じて使い分けております。それぞれの器具に利点・欠点があるためです。

この「ファイル」は基本的に根の中で用います。神経が生きている歯は、もちろん麻酔をして痛くないようにして用います。神経を取った歯においても、わずかに根の先に触れたりすると痛むことがあります。そのため当院では、処置中に痛みが出る可能性がある場合は、処置前に患者様と麻酔をするか、しないか、相談させていただいてから処置を行うようにしております。

処置中に痛みが出てしまうと、それから先の処置が不十分になることもありますし、処置が終わった後に痛みが長く続くこともあります。毎回、麻酔をさせていただいてもよいのですが、麻酔をすると3時間程度感覚が無くなってしまい、食事がしにくくなることがあります。処置後に食事の予定が入っている場合などは麻酔なくできる処置を進めさせていただくこともあります。

治療中の痛みがご心配な方はお気軽にご相談ください。治療中には痛みが無いように対応させていただきます。

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