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お知らせ

カテゴリ: 根管治療

根管治療の症例を一つ追加しました。

当院開院後、根管治療でお困りの方々がたくさんいらっしゃいます。
その中の一症例を患者さんの同意のもと、
発表させていただきます。
当院への来院をご検討の方々は、参考になさってください。

今回の症例は、
腫れやウミの出口が治った症例です。
その過程で、破折器具の除去なども行っております。
ブログにはレントゲン写真の経過だけですが
載せさせていただきます。
2016.06.14_坂上デンタルオフィス_症例_デンタル経過
坂上デンタルオフィスのホームページ症例集はこちら↓
https://www.sakaue-dental.com/case/case_02.html

必ずうまくゆくわけではありませんが、今回は
たまたま非常にうまく治ってくれました。
このまま清掃をきちんとして、末永くご自身の歯で
食事をしていただけたら幸いです。

坂上デンタルオフィス
坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

日付:  カテゴリ:根管治療, 院長ブログ and tagged

根管治療とは・・・

世田谷区二子玉川にて根管治療を専門に開業している
坂上デンタルオフィスの坂上斉です。

今日は根管治療についてしんみり、
考えてみました。

患者さんは他の歯科医院の先生からご紹介をいただきました。
もともとは自費の白いかぶせ物が入っていました。
(左から2番目の歯です。)
IMG_0423

確かに外から見たら白い歯なのですが、
この歯が長く持つかは歯の根の治療(根管治療)が関わってきます。
この歯の術前のレントゲン写真はこちら↓
(治療した歯は左から2番目)
2015.11.05_#16

申し訳ないのですが、根の治療としては不十分と言わざるを得ません。
一般的にこの部分の歯は根の中の管(根管)は大きなもので3本~4本あります。
しかし、レントゲン写真からは2本しか処置されていません。
確かに高齢の方の歯などでは、すべての根管の処置が難しいこともあります。
しかし、今回はレントゲン写真でも処置すべき根管がうっすら確認でき、
処置されている2本の根管も非常に細くしか処置がされていません。
再根管治療を行うことにより、よりこの歯を長く使うことができると考えられたため、
患者さんと相談し、処置を行うこととしました。

処置を行い、未処置だった根管もきれいにして根管充填前↓
(左が頬側の手前の根っこ、真ん中が頬側の奥の根っこ、右が内側の根っこ)
≪実はこの歯は少し変わった構造物がありましたが、詳しくは後で。≫
スナップショット 2 (2016-04-27 22-30) スナップショット 3 (2016-04-27 22-31)スナップショット 4 (2016-04-27 22-31)

根の中をきれいにして、詰めた(根管充填)後のレントゲン写真が以下です↓
2016.04.27_#16

未処置だった根っこもきちんと処置されています。
以前に行われていた根もきれいに詰めなおしました。
これだったらまだまだ、この歯を使用していただけそうです。

術前                 術後
2015.11.05_#162016.04.27_#16

根管治療は、歯を残す根幹となる治療です。
目には見えませんが、きちんと行うことにより、
歯が健康に長く使用することができます。

これからも皆様の健康に
微力ながら貢献で来たら幸いです。

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坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

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歯根端切除術の勉強会に行ってきました。

世田谷区二子玉川にて根管治療専門医院である
坂上デンタルオフィスを開業しております、
坂上 斉です。

毎週月曜日は当院の休診日なのですが、
昨日は、東京医科歯科大学で行われた
歯根端切除術(外科的逆根管治療)の勉強会に参加してきました。

歯根端切除術は通常の根管治療とは異なり、
歯茎を切って歯の根を外側からお掃除する方法です。

通常の根の中のお掃除とはやり方が大きく異なりますから、
専門的な知識が必要です。
昔から行われてきた方法ですが、
1990年代からマイクロスコープ(歯科用実体顕微鏡)や
超音波チップなどを使用することによって
成功率が飛躍的に上がりました!

もちろん当院でもマイクロスコープを用いた
歯根端切除術(外科的逆根管治療)を行っております。
通常の方法でも、歯根端切除術でも感染源を除去することは一緒です。
そのためにマイクロスコープや超音波チップやコーンビームCTを用います。
道具だけ揃えてもでも駄目ですし、
知識だけでもうまくいかないようです。
どちらも大事です。

開業すると他の先生方とのディスカッションが減ってしまいますので、
勉強会に参加して情報をアップデートしたり、ディスカッションしたり
するのが大事かなと思って参加させていただいております。

月に一回の歯根端切除術の勉強会、
わずかずつでも成功率を向上できるように
日々精進していきます。
鋭匙1

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坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

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AAE2016の続き

AAE(米国歯内療法学会)2016に参加したご報告です。
日本の歯内療法学会は比較的地味ですが、
米国はちょっと派手目です。
そうは言っても今回は地味な感じがしましたが。。。

DSC_0976

(根管治療界隈で)有名な先生の公演を聞いたり、
大学院時代の先輩の先生が、
アメリカに留学しているので、
その先生の発表を聞いたりしていました。

有名な先生の発表がいくつか重なっていたりして、
聞きそびれた講演もありましたが、
充実した学会でした。
また来年も行きたいですね。

ところで、お買い物報告の続きですが、
超音波チップを買いました。

IMG_3054

ブラジルのメーカーの超音波チップです。
僕はオサダという日本のメーカーの器械を使っているのですが、
それに対応したチップをブラジルのメーカーが作っていたので
思わず買ってしまいました。
上がブラジル製のもの、下が日本のものです。
IMG_3055

ちょっと、ブラジル製のもののほうが細くて長いです。
さらに、これは

IMG_3057

曲げられます!!
この超音波チップは洗浄の時に補助的に使う予定ですが、
チップの先端が曲がるので
曲がった根管での先のほうまで洗浄できそうです。
いいですね!

世田谷区二子玉川で根管治療専門に診療を行っている
小さな医院ですが、
これからも皆様の健康に貢献できたらと考えております。
小さな器械がちょっと治療成績を上げてくれたらよいですね。

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坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

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AAE2016に参加させていただきました。

世田谷区二子玉川にて根管治療専門に
開業しております、
坂上デンタルオフィスの坂上 斉(さかうえ ひとし)です。

4/6~4/9にかけて
米国歯内療法学会(American Association of Endodontists)
が開催されました。
2016年の今年はサンフランシスコにて開催されました。
患者さんの皆様にはご予約が延びてしまい
申し訳ございませんでした。

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AAEへの参加は2011年のサンアントニオ以来でしたので、久しぶりの参加となりました。
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今年はSONENDO社のGentle Waveについての報告がたくさんありました。
非常に画期的な機械なのですが、いまいち信じられない・・・感じです。
コンセプト(洗浄として)は良いと思いますが、
ちょっと論理の飛躍があるような気がします。
1台700万円くらいするらしいです。去年は1000万円だったらしいです。
いろんな研究機関や大学から報告が上がってきて初めて使用できるかと思います。
私意外と慎重です。

あと、細かい器具を購入してみました。
IMG_3049IMG_3041

一般的になんて言うか分かりませんが、
ファイルフォルダーです。

 

IMG_3050IMG_3052IMG_3051

根管治療で使用するファイルを
いろいろな方向から挿入するのに使用します。
似たような器具もあるのですが、
使用しているファイルを切ったり、特別なファイルを使用したりするので、
今使用しているファイルをそのまま使えるのが、
気に入りました。非常に便利です。

主に大臼歯(特に第二大臼歯など)で威力を発揮してくれるでしょう!

患者さんにご迷惑をおかけしながら参加させていただいたので、
その分、臨床に生かしていきたいと思います。
これからも少しずつでも治療を進歩させていきます。
これからもよろしくお願いいたします。

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坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

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歯科専門誌に記事を掲載して頂きました。

こんにちは、世田谷区二子玉川で根管治療を専門に開業している
坂上デンタルオフィス 坂上 斉 です。

歯科医師向けの専門誌『歯界展望』に私の記事が掲載されました。

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根管治療における根管形成(根の中の掃除)という部分の記事で、
根管治療用の器具(ファイル)の操作の仕方などについて書いております。
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大学院時代に所属していた東京医科歯科大学歯髄生物学分野
(根管治療などについて臨床、研究、教育している講座)
の先生方とともに記事を書かせて頂きました。

これからもいくつかの記事を書かせていただく予定です。
患者さん向けのものではないので少し難しく書いてありますが、
若手の歯科医師向けなので、図などは分かるかもしれません。

細かい話でなくても、
治療用の器具について気になることがありましたら、
治療の際にお声かけ下さい。

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坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

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ご無沙汰しております(新しい器具『SAF』について)

世田谷区二子玉川にて根管治療を専門に開業しております、
坂上デンタルオフィス 院長の坂上 斉です。

しばらくブログをアップできずにすみませんでした。
10月11月は、診療と書き仕事でなかなかブログまで手が回りませんでした。
いままでたまっていた分を12月からすこしづつ
アップしていきたいと思います。
お付き合いいただけたら幸いです。

***************************************

診療では新しく、『SAF』という器具を導入致しました。

この器具はニッケルチタンという柔軟性に富んだ材料を使用しております。
ニッケルチタン製の器具はだいぶ一般的になっておりますが、
この器具は形が変わっています!
ある先生は ↓ に似ていると言っておりました。

02_night

ニッケルチタンの金属が網状になってなっているんです。

『SAF』はそのユニークな形態と動き方から、他の器具が不得意としている
太い根管や扁平な根管において威力を発揮します。
このような根管はお掃除がちょっと大変なことがあります。
そんな時にこの『SAF』がお手伝いしてくれます。

一つ注意なのですが、この器具で根管治療に革命が起こるわけでも、
治癒率が100%になるわけでもありません。
今までよりほんのちょっとだけ治療成績が向上する可能性があると考えたため、
導入に至りました。

すべての患者様に使用するような器具ではありません。
むしろほとんどの患者様では使用することはないと思います。
必要な患者様に使用して、ほんのちょっぴり治療成績が上がったら良いです。

久しぶりの記事にお付き合い下さりありがとうございました。

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坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

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歯の変色について

東京都世田谷区二子玉川にて
根管治療(歯内療法)を専門に開業しております、
坂上デンタルオフィスの
坂上 斉です。

本日は根管治療後の歯の変色についてお話させていただきます。

根管治療後(歯の神経を取った後)の歯は、時間経過とともに変色していきます。

【他にも、歯を打ったり、歯質の吸収などによっても歯の変色が起こりますが、今回は根管治療後の変色についてお話します。】

このように、歯の神経を取ると、一緒に血管なども取るために歯の血液の循環がなくなります。
そうすると歯は徐々に(灰色や茶色に)変色していきます。

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右上の前歯は神経を取っているため、このように時間が経つと変色してしまいます。
どの部分の歯でも起こるのですが、前歯だと特に気になります。
このような場合、削ってかぶせることもできますが、歯を多く削る必要があります。
治療法について相談した結果、
歯を漂白することによって歯の色調の改善を試みることとしました。
根管治療後、漂白を2回程度繰り返すことによって・・・
IMG_1908
この程度まで、色調を改善することができました。
このような処置を『ウォーキングブリーチ』と言い、
根管治療に伴う処置として、当院で行うこともできます。

この処置のメリットとして
・かぶせ直す方法と比較し、歯を削る量が非常に少ない。
(これは非常に大きなメリットだと思います。)
しかし、デメリットとして
・漂白後に、数年すると後戻りすることがある。
・漂白のコントロールが難しい。
などがあります。

どの治療法にはメリットとデメリットが常にございますが、
ご自身の歯が残っていれば、多くの選択肢を後に残すことができます。
後戻りした場合にも再度、漂白する方法ができます。

また、歯の色をかぶせて合わせるのは実は難しいのですが、
漂白の場合、うまくいくと隣の歯の色味の近くまで漂白することができます。
例えば
術前
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術後(漂白4回程度)
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このようにうまくいく場合もありますが、なかなか変わりづらい患者様もいらっしゃいます。
また、漂白の前には多くの場合に根管治療から行う必要があります。

この方法は多くの歯を同時に行う漂白とは異なる方法で、
神経が無くなっている歯に行うことができます。
神経の治療をした歯の色が気になる方や、色々な治療法について相談したい方は、
お気軽にご相談ください。
根管治療専門医によってもお手伝いできることがあるかもしれません。

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坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

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根管治療専門で開業して半年経ちました。

根管治療(歯内療法)専門で
東京都世田谷区二子玉川にて
開業させて頂いております
坂上デンタルオフィスの
坂上 斉(さかうえ ひとし)です。

当院を開業して約半年経ちました。
根管治療専門で開業しておりますので、
他院にてなかなか治らない、腫れがひかない
膿(ウミ)の袋が治らない、などでお困りの患者様が
様々な地域からいらっしゃいます。

インターネットで検索して来院してくださる患者様が多くいらっしゃるようで、
遠くは海外から調べて来院してくださる患者様もいらっしゃいました。

国内ですと、東京や神奈川からの患者様が多いですが、埼玉、千葉の方もいらっしゃいます。
もう少し離れると茨城、山梨、静岡、三重などの患者様もいらっしゃいました。
【遠くからのご通院、感謝しております。】

根管治療でお困りの患者様が本当に多くいらっしゃることを
痛感しております。
遠くからご通院の患者様でも
当院では治療回数を少なく、一回の治療時間を長く確保できますので、
根管治療でお困りの方は、連絡いただければ、
対応できる範囲で対応させていただきます。

根管治療によって残すことができる歯は多くあります。
根管治療で治るか?他の問題なのか?
ご自身で判断できなことも多くあると思います。
お困りの方は一度、地域に関係なくご相談にいらしてください。
お待ちしております。

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根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

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根管治療専門医としてのラバーダム防湿 part 2

世田谷区二子玉川で根管治療専門医院として開業しております、
坂上デンタルオフィスの坂上 斉です。

前回に引き続き、
ラバーダム防湿についてご説明しようと思います。
ラバーダムはもともと、1864年にニューヨークの歯科医である
S.C.Barnumによって紹介されました。実は非常に歴史のある処置方法です。
日本では江戸時代の末期です!!

そんな昔からある処置法であるラバーダムには、
痛みを少なくするために、少しコツがあります。
スライド9
下の歯の奥歯(大臼歯)の模式図で説明いたします。
歯を前後方向で見た模式図です。
スライド2
歯は根元がくぼんでおり、
(右図の黄色いところ)
そのくぼみを狙ってクランプの爪をかけることによって、
クランプが外れない様になります。

スライド3
金属製や合成樹脂製のクランプを広げて
静かに持ってきます。

 

スライド4
根元の黄色いところに爪をかけるのですが、
この時、歯肉を挟まないように!
静かに合わせていきます。
こうすることにより、歯ぐきに触れても
痛みを少なくできます。

 

上から見たときの模式図でも説明致します。
スライド10
歯の四隅の角に爪がかかるように狙います。
スライド6

 

 

 

 

四隅に爪を合わせるように、
金属製や合成樹脂製のクランプを広げて
スライド7
静かに持ってきます。

 

 

 

この時、歯の後ろがわの角二つ
しっかりかけることが重要です。
スライド12
後ろがわの角にしっかりかけていないと、
ラバーダムシート(ゴムやシリコーンのシート)を
引っ張った時に、
クランプが外れてしまいます。

歯の大きさによって、四隅の間隔が変わってきますので、
当院では、数種類のクランプを用意して、
痛みを少なく、手早く、適切に
ラバーダム防湿ができるようにしております。
細かな話なのですが、
根管治療を行う際に、私は気にして治療しております。
治療の予後(経過)にどの程度、影響するかは分かりませんが、
細かな治療を行うようになるほど、
基本的な手技が重要になると感じております。

世田谷区の片隅で根管治療を行っている、
小さな歯科医院からの細かい話でした。
お付き合いいただき、ありがとうございます。

坂上デンタルオフィス
坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

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