TOPへ戻る

お知らせ

カテゴリ: 根管治療

治療の経過(ウミの出口ができてしまった方)2017(1)

今回は久しぶりに治療の経過を報告いたします。

歯ぐきが腫れてウミの出口ができたとのことで、来院された患者さんです。
最初の画像は処置前のウミの出口ができていた状態です。
術前口腔内
2015.05.01_#25
腫れた原因は真ん中の歯のようです。

その後、根管治療によってウミの出口が治ってきたので、
根の中を詰めてレントゲンを撮りました。
根充時口腔内
2015.05.29_#25
レントゲンできちんと詰まっていることを確認しました。
この時点では歯の横の黒い影は治っていません。
黒い影は6か月や1年以上かかって治ってきます。
その間にかぶせ物などを進めていただいたりします。

1年以上たって経過をみさせていただいたところ、
予後口腔内
2016.12.24_#25

ウミの出口の再発もなく、経過も良好でした。
歯の横の黒い影も治ってきました。

歯ぐきにウミの出口ができてしまった方でも、きちんと根管治療を行うことによって、
治ることもあります。今回はうまくいって、患者さんも喜んでいらっしゃいました。

歯が割れてしまっている場合などは、このようにうまくはいかないこともあります。
必ずうまくいくわけではありませんが、歯を抜く前に一度拝見させていただければ
お手伝いできることがあるかもしれません。
根管(根幹)治療でお困りの方は
ご相談いただければ幸いです。

坂上デンタルオフィス
歯内療法学会専門医 歯科保存学会認定医
坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

日付:  カテゴリ:根管治療, 院長ブログ and tagged ,

専門書の執筆

もうすぐ1月も終わってしまいますね。
ご無沙汰しております。
坂上デンタルオフィスの坂上です。

実は昨年に出ていたのですが、
私が一部執筆した専門書がもう1冊出ていました。

以前、執筆していた本は「外科的な」根管治療の専門の本で、
その後に出た本は「通常の」根管治療について
基礎的な部分から解説してあり、
Q&A形式の本となっております。

8074
一歩進んだ臨床のためのエンド治療Q&A
Evidence Based Endodontics
という本です。

昨年の10月20日に出版されていたのですが、
以前の本と出版日が近くて、ご紹介が遅れてしまいました。

地味な本ですし、派手にPRしているわけではないのですが、
研修医の先生や、根管治療を基礎から学びなおしたい先生には
好評をいただいております。

**********************************

最近はたまに、
海外に在住の方から根管治療の問い合わせをいただくことがございます。
すべての方にあてはまるわけではないのですが、
ご帰国の間で治療が終わることもございます。
対応できないこともございますので、
気になる方は、帰国前に
早めにご連絡いただけると幸いです。
対応できるかもしれませんので。

あっという間に今年も12分の1が終わってしまいましたが、
本年もよろしくお願い致します。

日本歯内療法学会 歯内療法専門医
坂上デンタルオフィス
坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

日付:  カテゴリ:根管治療, 院長ブログ and tagged

第9回歯内療法症例検討会に参加してきました。

さる10月30日(日)は
クリニックをお休みして、
午後に第9回歯内療法症例検討会と
午前中に歯内療法症例検討会セミナーが
執り行われました。
私は今回は発表者というより
裏方でプログラムのお手伝いや、
症例発表の座長などを務めさせていただきました。
1030

今回も100名を超える先生方にご参加いただき
午前中は歯内療法(根管治療)で知っておくべき
基本的な項目に対するセミナーを行い、
午後は、様々な先生方に
歯内療法(根管治療)の症例をご発表頂きました。
大人数で歯内療法(根管治療)の症例を検討しあうという会はあまりなく、
色々な症例が拝見できるので非常に面白い会になっております。
dsc_2106

さらに今回の特別講演は
新潟大学教授の野杁先生でした。
ガッタパーチャ上のバイオフィルムについての研究が
非常に有名な先生です。
今回は時間が十分にあったので、
先生の研究のきっかけから研究の発展の様子まで
丁寧にお話しいただきました。
バイオフィルム形成後の細菌へ
有効な抗生剤についてもコメントがありました。
(臨床上でどのくらい有効かはまだ、わかりませんが。)

根管内という環境でも
バイオフィルムという形態で細菌が存在する可能性があるので、
やはり、根管内に細菌を持ち込むのは
危険であると改めて認識しました。
やはり開放状態で長く放置するのは良くないですね。

また、回を重ねるごとにセミナーも症例も
テーマが細部にわたってきており、
私自身も勉強になります。

次回は第10回の記念大会として
来年の3月19日(日)に秋葉原にて開催されることが
決定しております。
また、日曜日にお休みをいただくことになってしまい
申し訳ございません。
ご理解いただけたら幸いです。

坂上デンタルオフィス
坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

日付:  カテゴリ:根管治療, 講演会, 院長ブログ

第23回歯科医学会総会に参加してきました。

10/23(日)はクリニックを休診にさせていただいて、
福岡で開催された第23回歯科医学会総会に参加してきました。

午前中には大学院img_2523の同期で
広島県で歯内療法専門医(根管治療を専門としている先生)として開業している
吉岡俊彦先生がメインホールで講演していました。
ベテランの先生方に交じって、理論に基づいた
非常にしっかりしたご講演をされていました。
テーマがマイクロスコープでしたので、
多くの症例の動画も出てきました。
当院でも治療の際のマイクロスコープの動画を

治療後に患者さん説明用に見ていただいております。
治療の動画は、何をどのようにやったか、
非常にわかりやすいと思います。
少し生々しい時もありますが・・・
Patient scared of dental procedure

また午後には、
根管治療の未来についてのシンポジウムがあり、
海外からいらした著名な先生がご講演しておりました。
img_2550
Shimon Friedman先生
根管治療の経過についての研究などが有名な先生です。

今回は、根管治療を行う際の歯の切削量を少なくする方法について
ご自身の研究をもとに、ご講演くださいました。
新しいトピックで、今回持参してくださったデータは
2週間前のデータもあったとのことです。
このテーマでのプレゼンテーションは初だったそうで、
非常に勉強になり、今後の臨床にも生かせそうな内容でした。
dental technician

クリニックを休診にさせていただき
患者さんにはご迷惑をお掛けし申し訳ございません。
また、次の日曜日にも講演会があり休診とさせて頂きますが、
私の技術、知識の向上、
および日本の根管治療のレベルアップのため
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。

世田谷区二子玉川の根管治療専門医院
坂上デンタルオフィス
坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

日付:  カテゴリ:学会, 根管治療, 院長ブログ

院長も執筆している専門書が発売されました。

世田谷区二子玉川にて根管治療を専門に開業しております
坂上デンタルオフィスの坂上斉です。
先日、私も執筆した専門書(歯根端切除術に関する書籍)が
発売されました。
dsc_2066
http://www.dental-diamond.co.jp/item/689

この本は、私が大学院時代からお世話になっている、
井澤常泰先生と吉岡隆知先生を中心に、
東京医科歯科大学歯髄生物学分野の同門の先生方とともに執筆させていただきました。
dsc_2067

私はマイクロスコープを用いた歯根端切除術で使用する
器具について細かく記載いたしました。
執筆にあたって、今まで曖昧だった知識や技術、
使用する道具についてもまた、一から考え直す機会となり、
大変勉強になりました。

実は、マイクロスコープ下での歯根端切除術について
丁寧に基礎から記載された本は日本にはなかったので、
これからはじめる先生方には非常に有用な本となると思います。
また、ある程度経験されている先生方も、
自分の臨床を見つめなおす良い本となっていると思います。
私の章はともかく、井澤常泰先生の執筆されている章は
非常に有意義なものですので、ぜひご一読ください!

************************************

このような執筆活動が少しづつ入っており、
ブログの更新が滞ってしまい、
申し訳ございません。
たくさんのことが同時にできないのです。

患者さんに直接、貢献できるわけではないのですが、
このような専門書によって
少しでも日本の根管治療および歯根端切除術の
治療成績が向上し、皆様の健康に寄与できたら幸いです。

実は、もう一冊、専門書が出るのですが
それはまた別の機会に。

最後に、
ただいま新患の方の予約が若干、
取りにくくなっております。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
ご容赦いただきますよう、よろしくお願い致します。

坂上デンタルオフィス
坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

日付:  カテゴリ:根管治療, 院長ブログ

坂上デンタルオフィス休診日

世田谷区二子玉川にて
根管治療を専門に開院しております
坂上デンタルオフィスの
坂上 斉です。

7月22日(金)~24日(日)は
日本歯内療法学会(←日本の根管治療などについての学会)参加のために
休診とさせていただきます。
患者さんの皆様にはご迷惑をおかけしますが、
根管治療に関して、年に一度の学会なのでご容赦ください。
新しい知識や技術を取り入れたり、再確認したりして
週明けからの臨床に生かしてまいりますので
よろしくお願い致します。
ご用件の方は、留守番電話にメッセージを残していただければ
確認し次第、折り返し連絡させていただきます。
dental insurance
根管治療(歯内療法)はまだまだ進化し、
成功率を上げる余地があると思います。
新しい技術に乗り遅れないように、また
正しい知識を手に入れるために、
学会に参加してきます。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。

坂上デンタルオフィス
坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

日付:  カテゴリ:お知らせ, 学会, 根管治療

根管治療の症例を一つ追加しました。

当院開院後、根管治療でお困りの方々がたくさんいらっしゃいます。
その中の一症例を患者さんの同意のもと、
発表させていただきます。
当院への来院をご検討の方々は、参考になさってください。

今回の症例は、
腫れやウミの出口が治った症例です。
その過程で、破折器具の除去なども行っております。
ブログにはレントゲン写真の経過だけですが
載せさせていただきます。
2016.06.14_坂上デンタルオフィス_症例_デンタル経過
坂上デンタルオフィスのホームページ症例集はこちら↓
https://www.sakaue-dental.com/case/case_02.html

必ずうまくゆくわけではありませんが、今回は
たまたま非常にうまく治ってくれました。
このまま清掃をきちんとして、末永くご自身の歯で
食事をしていただけたら幸いです。

坂上デンタルオフィス
坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

日付:  カテゴリ:根管治療, 院長ブログ and tagged

根管治療とは・・・

世田谷区二子玉川にて根管治療を専門に開業している
坂上デンタルオフィスの坂上斉です。

今日は根管治療についてしんみり、
考えてみました。

患者さんは他の歯科医院の先生からご紹介をいただきました。
もともとは自費の白いかぶせ物が入っていました。
(左から2番目の歯です。)
IMG_0423

確かに外から見たら白い歯なのですが、
この歯が長く持つかは歯の根の治療(根管治療)が関わってきます。
この歯の術前のレントゲン写真はこちら↓
(治療した歯は左から2番目)
2015.11.05_#16

申し訳ないのですが、根の治療としては不十分と言わざるを得ません。
一般的にこの部分の歯は根の中の管(根管)は大きなもので3本~4本あります。
しかし、レントゲン写真からは2本しか処置されていません。
確かに高齢の方の歯などでは、すべての根管の処置が難しいこともあります。
しかし、今回はレントゲン写真でも処置すべき根管がうっすら確認でき、
処置されている2本の根管も非常に細くしか処置がされていません。
再根管治療を行うことにより、よりこの歯を長く使うことができると考えられたため、
患者さんと相談し、処置を行うこととしました。

処置を行い、未処置だった根管もきれいにして根管充填前↓
(左が頬側の手前の根っこ、真ん中が頬側の奥の根っこ、右が内側の根っこ)
≪実はこの歯は少し変わった構造物がありましたが、詳しくは後で。≫
スナップショット 2 (2016-04-27 22-30) スナップショット 3 (2016-04-27 22-31)スナップショット 4 (2016-04-27 22-31)

根の中をきれいにして、詰めた(根管充填)後のレントゲン写真が以下です↓
2016.04.27_#16

未処置だった根っこもきちんと処置されています。
以前に行われていた根もきれいに詰めなおしました。
これだったらまだまだ、この歯を使用していただけそうです。

術前                 術後
2015.11.05_#162016.04.27_#16

根管治療は、歯を残す根幹となる治療です。
目には見えませんが、きちんと行うことにより、
歯が健康に長く使用することができます。

これからも皆様の健康に
微力ながら貢献で来たら幸いです。

坂上デンタルオフィス
坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

日付:  カテゴリ:根管治療, 院長ブログ

歯根端切除術の勉強会に行ってきました。

世田谷区二子玉川にて根管治療専門医院である
坂上デンタルオフィスを開業しております、
坂上 斉です。

毎週月曜日は当院の休診日なのですが、
昨日は、東京医科歯科大学で行われた
歯根端切除術(外科的逆根管治療)の勉強会に参加してきました。

歯根端切除術は通常の根管治療とは異なり、
歯茎を切って歯の根を外側からお掃除する方法です。

通常の根の中のお掃除とはやり方が大きく異なりますから、
専門的な知識が必要です。
昔から行われてきた方法ですが、
1990年代からマイクロスコープ(歯科用実体顕微鏡)や
超音波チップなどを使用することによって
成功率が飛躍的に上がりました!

もちろん当院でもマイクロスコープを用いた
歯根端切除術(外科的逆根管治療)を行っております。
通常の方法でも、歯根端切除術でも感染源を除去することは一緒です。
そのためにマイクロスコープや超音波チップやコーンビームCTを用います。
道具だけ揃えてもでも駄目ですし、
知識だけでもうまくいかないようです。
どちらも大事です。

開業すると他の先生方とのディスカッションが減ってしまいますので、
勉強会に参加して情報をアップデートしたり、ディスカッションしたり
するのが大事かなと思って参加させていただいております。

月に一回の歯根端切除術の勉強会、
わずかずつでも成功率を向上できるように
日々精進していきます。
鋭匙1

坂上デンタルオフィス
坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

日付:  カテゴリ:根管治療, 院長ブログ

AAE2016の続き

AAE(米国歯内療法学会)2016に参加したご報告です。
日本の歯内療法学会は比較的地味ですが、
米国はちょっと派手目です。
そうは言っても今回は地味な感じがしましたが。。。

DSC_0976

(根管治療界隈で)有名な先生の公演を聞いたり、
大学院時代の先輩の先生が、
アメリカに留学しているので、
その先生の発表を聞いたりしていました。

有名な先生の発表がいくつか重なっていたりして、
聞きそびれた講演もありましたが、
充実した学会でした。
また来年も行きたいですね。

ところで、お買い物報告の続きですが、
超音波チップを買いました。

IMG_3054

ブラジルのメーカーの超音波チップです。
僕はオサダという日本のメーカーの器械を使っているのですが、
それに対応したチップをブラジルのメーカーが作っていたので
思わず買ってしまいました。
上がブラジル製のもの、下が日本のものです。
IMG_3055

ちょっと、ブラジル製のもののほうが細くて長いです。
さらに、これは

IMG_3057

曲げられます!!
この超音波チップは洗浄の時に補助的に使う予定ですが、
チップの先端が曲がるので
曲がった根管での先のほうまで洗浄できそうです。
いいですね!

世田谷区二子玉川で根管治療専門に診療を行っている
小さな医院ですが、
これからも皆様の健康に貢献できたらと考えております。
小さな器械がちょっと治療成績を上げてくれたらよいですね。

坂上デンタルオフィス
坂上 斉

根管治療専門医による精密根管治療【坂上デンタルオフィス】

日付:  カテゴリ:学会, 根管治療, 院長ブログ and tagged ,